fxをやっていく上でFX初心者でも知っておかなければいけない時間や季節というものがあります。
外国のことでたまに目にするかもしれませんが、ヨーロッパやアメリカでは夏時間と冬時間というものがあります。
アメリカとヨーロッパでも少し違います。
少し違うといっても1時間ずれることには変わりはないのですが、始まる日にちが違うので重要経済指標の発表や要人発言の時間は注意が必要です。
基本的にはアメリカの時間帯を重要視する傾向にあるように思うのですが、一応気を付けておいてくださいね。
アメリカの夏時間の期間は、3月第2日曜日から11月第1日曜日までで、冬時間の期間は、11月第1日曜日から3月第2日曜日までで、夏時間のあいだは冬時間よりも1時間前倒しされて、冬時間のあいだは夏時間よりも1時間後ろ倒しになります。
ヨーロッパの夏時間の期間は、3月最終日曜日から10月最終日曜日までで、冬時間は、10月最終日曜日から3月最終日曜日までとなります。
ただし、ヨーロッパは2021年から夏時間が無くなる見通しのようです。
切り替わりの時期が近づくと口座を開いているfx業者さんからお知らせが来ると思うのでご安心を。
また、南半球のオーストラリアやニュージーランドではまた違ってくるのでこんがらないようにしてくださいね。
時間帯
日本国内で重要な時間帯といえば、午前9時55分の仲値で、これは金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレートのことで、金融機関が毎朝9時55分の為替レートを参考に決定するのです。
ここからは、1日の流れの中で説明していきます。
fxは24時間トレードが出来るので、どこからが1日の始まりというのはあいまいといえばあいまいなのかもしれませんが、一応始まりはあります。
ニュージーランドのウェリントン市場から始まってオーストラリアのシドニー市場が開いてから日本の東京市場が始まります。
東京市場は3大市場と呼ばれています。
8時から始まって15時までが東京市場で、冬時間のロンドン市場は17時から始まります、
もちろん15時から17時までも相場は動いていて、アジアの市場や中東の市場も開いていきますし、ヨーロッパの早朝組(ドイツとかアジアに近いところから始まっていく)も参加してきます。
そして、午後10時からニューヨーク市場が開きます。
ニューヨーク市場が閉まるのが土曜日の早朝です。
東京時間は比較的に動きの少ない時間帯とされているようですが、たまに大きく動くこともあるのでチャンスを逃さないようにしてくださいね。
月末と5の倍数の日(5日、10日、15日、20日、25日、30日)は、五十日(ごとうび)といって円安傾向になりやすい日です。
東京市場は午後3時で閉まりますが、しまった後も気を緩めないようにしてください。
先日のようにしまった直後に動くこともありますから。
東京市場の特徴として、動くとそろそろ反発かなと逆の動きが出てくると言われています。
それに対して欧米の時間帯では、その動きに乗っかってきて、さらに動くという傾向があると言われているので、マーケットの特徴も意識しておいてくださいね。
季節
1月から3月は、円高傾向。
年末年始も為替相場は普通に動いていることが多いのですが、やはり参加者は少ないように思います。
1月1日は殆どの国が祝日で休場なのですが、確か1月3日だったかな、数年前にフラッシュクラッシュが起こったことは、まだ記憶に新しい。
1月は、前年の12月のリターン・リバーサル(前年12月の反発)が起こりやすい月でもあるので、チャートを見る時は緊張感をもってのトレードを心掛けましょう。
2月は、経済活動も一旦静かになる時で、いわゆる、ニッパチの月で、為替相場も株式も動きが鈍くなりやすい傾向にあるようです。
2月中旬の中華圏では、旧正月(春節)で、中国や香港等のトレーダーさん達がポジション手仕舞いしてくる場合もあります。
3月は、多くの日本企業の年度末決算期で、外貨売り円買いの決算対策があって、それが円高要因となりやすい傾向にあります。
4月から5月は、円安傾向。
日本の多くの企業では4月から新年度入りして、新規の取引を開始するためにドル買いが増加する傾向が強いで、また決算が終った機関投資家が、新規の海外株式や外国債券などに大口の投資が始まり円安傾向になりがちです。
日本ではゴールデンウィークで、海外旅行需要で円安要因になりやすいのと、海外ではイースター休暇っで参加者は少ない。
5月は、SELL IN MAYといって、5月に売り抜けという株式相場の格言があり、株価が下がりやすい傾向にあり、為替相場もつられることも。
6月から8月は、若干円安傾向だけれども動きは大きくなく特に7,8月は動きは少ない傾向。
欧米では、企業の四半期決算があり、株式相場は動きやすいし、それと連動して為替相場も動くこともあるが、それも一時的のように思います。
7月と8月は、夏休みで市場は閑散とする傾向にあり、ニッパチの8月で、日本ではお盆休み、欧米では夏休みに入るので参加者が減って相場が動きにくく、夏の枯れ相場といわれている。
9月から10月は若干の円高傾向。
9月は、参加者が増えてトレンドが発生しやすい。
日本企業は、中間決算があります。
10月は、何かしらのビッグニュースが飛び込んでくることがあります。
アメリカの株が下がりやすく、底を打つといういわれもあります。
11月から12月は、じょじょに円安傾向。
11月は、アメリカの感謝祭の前に相場状況調整の可能性があるので注意が必要です。
12月は、中旬までがトレードは活発なのですが、それ以降は、欧米ではクリスマス休暇に入り相場は閑散となります。
アメリカの重要経済指標と要人発言
雇用統計 毎月最初の金曜日に発表される最も注目されている経済指標の一つ。
FOMC声明/議事録 FOMC(連邦公開市場委員会)終了後に委員会全体の見解の声明文と、3週間後に話し合われた内容などが議事録として発表される。
国内総生産(GDP) アメリカ商務省の経済分析局(BEA)が四半期ごとに発表する国内総生産(GDP)の数値。
ISM製造業景況指数 アメリカのサプライマネジメント協会が企業の購買担当者のアンケート結果を基に毎月算出する景況感の指標。
貿易収支 アメリカ商務省の経済分析局(BEA)が毎月発表する貿易統計で示される貿易の輸出額と輸入額の差額。
消費者物価指数(CPI) アメリカ労働省労働統計局(BLS)が毎月発表するインフレ率。
小売売上高 アメリカ商務省調査局が毎月発表する小売店の売上高。
購買担当者景況感指数(PMI) 購買担当者にアンケート調査し、企業の景況感を示す経済指標。
ADP雇用統計 雇用統計ほど注目されているわけではないけれど、民間のADP社が毎月発表する経済指標。
FRB議長の発言 要人発言で相場に大きな影響を及ぼす場合がある。
他にも経済指標の発表や要人発言もあるので、毎日スケジュールを確認する習慣をつけた方がいいと思います。
ヨーロッパの重要経済指標と要人発言
EU(ヨーロッパ連合)の重要経済指標と要人発言は、スケジュール的に似ているので、説明は省きます。
アメリカの各局と似たところが同じような感じで経済指標の発表をしています。
アメリカと違うところは、イギリスやドイツの存在ではないかなと思います。
EUの発表とは別にイギリスやドイツの重要な経済指標の発表があって、それによって動くことがあります。
特に今はブレグジットのことがあるので、要人発言も注意が必要です。
ドル円をやっているからヨーロッパは関係ないとは考えないでくださいね。
通貨の関係はいろいろと複雑なので、関係はあるのです。
その時折で動き方は様々ですが、動きにつられるということはたびたび起きています。
そういう意味では、ヨーロッパは少しややこしいですね。
イギリスは大きな市場でポンドは殺人通貨とも呼ばれていて変動が激しいことで有名です。
ポンドドルの相場で大きく動けば、少なからずドルに影響が出ます。
そして、ユーロとの関係もあるので、総合的に見る必要があるのです。
EUの重要経済指標と要人発言、イギリスの重要経済指標と要人発言、ドイツも大きなマーケットなのでドイツの重要経済指標と要人発言もチェックした方がいいと思います。
まとめ
fxは各マーケットによって特徴があります。
時間帯によっても特徴があるので、その特徴を把握していないと判断を間違ってしまう可能性が高くなってしまうのでしっかりと把握できるようになってくださいね。
最初は難しいかもしれませんが、案外慣れてくると感覚的にわかってくると思うので経験を積んでいってください。
円安傾向とか円高傾向とありますが、どちらか一方に連続して向かうということはなく、上に行ったり、下に行ったりしながら結果的にどちらかの方向だったという風に捉えた方がいいと思います。
円安傾向だから、円高傾向だからと、買いや売りと決めつけずに、状況を認識して、先入観にとらわれずにチャート分析をしてくださいね。
投稿者プロフィール
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plankam ぷらんかむ
FX歴は、ざっと10年くらいでしょうか、コツコツと続けてきています。
もともと政治や経済のことが好きで、FXへの興味もあったので続けてこられているのではないかなと思います。
基本的にはテクニカルに比重を置いてチャートを見ています。
FXを始めた頃は、失敗の連続でしたが、その失敗のおかげでこのブログを書き続けられているのかなと思えば、過去の失敗もそんなに悪いことではなかったのかなと、最近は思えるようになってきました。
たまたま運が良かっただけだとも感じているので、FX初心者さんにはほどほどの失敗の方がいいだろうなあと考えると、こんな道しるべがあってもいいんじゃないかなと思っています。
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